スペーシアベース ハイトワゴンベース軽バン 二番煎じの実力はいかに!? N-VANとの比較も大公開!!★滋賀県湖南市でスペーシアベースを買うならカラーズイオンタウン湖南店★
ハイトワゴンベースの軽バンの先駆けと言えば2018年に登場した「N-BOX」ベースのホンダ「N-VAN」
満を持して2022年8月にスズキから登場した「スペーシア」ベースの、その名も「スペーシアベース」が今回ご紹介する車両です。
❝二番煎じ❞とは言い方は悪いが、後からこの市場に参入してきたスズキは「N-VAN」を研究し尽くして登場させた事は容易に想像できます。
もともと使い勝手に好評のあった「N-VAN」の同カテゴリーでのデビューなので、「N-VAN」の存在を踏まえて開発された「スペーシアベース」の期待は膨らみます。
今までスズキ「エブリイバン」やダイハツ「ハイゼットカーゴ」のように1BOXタイプの軽バンが主流だったのに対し、ハイトワゴタイプの軽バンという新しいカテゴリーで、仕事に遊びに使える便利さで人気を獲得したのが「N-VAN」です。
「N-VAN」は過去に詳しく執筆しておりますので、こちらも参考にしてみて下さい。
目次
スペーシアベースとは?
2022年8月26日にスズキから、軽スーパーハイトワゴン「スペーシア」の新バリエーションとして登場した、4ナンバー商用車が「スペーシアベース」です。
「スペーシア」のボディーを利用して商用車に仕立て直したニューカマーです。
軽商用車は自動車税が軽乗用車の半額です。
軽乗用車の「スペーシア」の派生モデルである「スペーシアベース」が軽商用車となった事で経済的なメリットが生まれます。
その代表的な要素が軽自動車税の税率の違いがあります。
年額で軽乗用車が10,800円に対して軽商用車は5,000円と実に半額以下です。
バイク(排気量250cc超の普通二輪)でも税額が6,000円となっている事を考えると破格の安さです。
乗らなくても所有しているだけで毎年支払わなくてはならない自動車税。
税金にコスパという言葉を使うのは適切ではないのかもしれませんが、4名乗車の四輪車を所有しているのに5,000円の税額なのはコスパの良い賢い選択になります。
箱型軽バンとの違いは?
積載能力は圧倒的に箱型軽バンが有利!
「スペーシアベース」とはスズキのスーパーハイトワゴン「スペーシア」の派生モデルの軽商用車です。
FFプラットフォームなので軽バンとして絶対的な積載能力は同メーカーの「エブリーバン」と比較してもはるかに劣っております。
■エブリイバン■
荷室床面長(2名時):1955mm 荷室幅(最大):1385mm 荷室高:1240mm 最大積載量:350Kg
■スペーシアベース■
荷室床面長(2名時):1375mm 荷室幅(最大):1245mm 荷室高:1220mm 最大積載量:200Kg
ネガティブな説明からスタートしましたが、更にはっきり申し上げると絶対的なスペースの軽バンが必要であれば「スペーシアベース」ではなく「エブリィバン」のような箱型軽バンを選ぶことが正解です。
積載量がビジネスに直結する宅配業者などでスペーシアベースを導入する事はナンセンスです。
ハイトワゴンベースの軽バンの1番のデメリットは、とくにかく荷室が狭いことにあります。
この狭くなってしまう理由の1つがエンジンの位置。
ハイトワゴン軽バンはエンジンをボンネットの内部に搭載しているのに対し、箱型軽バンはエンジンを床下や前席の下に搭載して後輪を駆動するのでボンネットに相当する部分を短く出来る為、荷室長を確保しやすい構造です。
もう1つ挙げるなら内張と呼ばれるトリム部分。
スペーシアベースの荷室を見ると、防音や保温に有利なフルトリムとなっているが、エブリイバンでは鉄板むき出しの部分が多く、そのあたりが荷室幅の違いに影響しているのは否めません。
それでは軽バンを購入するなら箱型軽バン1択??
そうではございません!
どんなケースでスペーシアベースの価値が出てくるのかをご説明いたしましょう。
スペーシアベースの価値
軽バンの積載能力を「ハイトワゴンタイプ」と「箱型タイプ」を比較したとき、前述の通り圧倒的に「箱型タイプ」に軍配が上がります。
それでは「ハイトワゴンタイプ」のスペーシアベース。
その価値をご説明しましょう。
まずボディータイプの違いで「箱型タイプ」はエンジンを前席の下に配置する事によってボンネット部分を短くする事により、荷室長を確保する設計となっている事はご説明いたしました。
圧倒的に荷室空間を確保できるこのボディータイプにはデメリットもございます。
代表的にはエンジンを床下に搭載する事によりボンネット内にエンジンを搭載するモデルに比べ振動・騒音が大きくなり快適性は格段に劣ります。
また座席下にエンジンを搭載した構造上シート位置も必然的に高くなってしまい、乗降性も犠牲になってしまいます。
そしてこちらも前述しておりますが、積載スペース確保の為に荷室が鉄板むき出し部分が多い「箱型タイプ」に対しフルトリムを採用した「スペーシアベース」。
防音・保温能力を高め、快適性も重視した設計となっております。
最後に注目したいのが最大積載量。
エブリィバンの最大積載量は2名乗車時:350Kg、4名乗車時:250Kgに対し、スペーシアベースの最大積載量は2名乗車時:200Kg、4名乗車時:100Kgに抑えられております。
あえて「抑えられている」と表現しましたが、実はスペーシアベースでも350Kgの最大積載量を確保する事は可能だそうで、ただしそれだけの積載重量に対応するには足回りをハードにしていく事が必須であり、乗り心地を犠牲にする事になってしまいます。
つまり、エブリィバンのような積載能力に全振りしたカテゴリーは抵抗があるが、一般的な乗用車よりも積載能力が必要という、快適性+積載能力を重視するユーザーにおすすめです。
スペーシアベースおすすめシーン
アウトドアなどレジャーユース
まず一番におすすめしたいのが、キャンプや魚釣りなどレジャーにはぴったりです。
たくさん積めるのでキャンプ用品など、かさばる荷物を荷室に楽々収容できます。
また長距離移動の機会の多いレジャー使用でも快適性も重視されたモデルである為、負担なくにロングドライブを楽しめます。
また荷室のアレンジが多彩で「マルチボード」とよばれるパネルの設置場所で4つのモードでシーンに合わせて自分だけの使い勝手のよいスペースを組み立てられます。
こちらのマルチボードを下段に設置した「下段モード」
運転席と助手席のフルリクライニングと組み合わせる事により、フルフラットな寝室に早変わり。
キャンプや魚釣りの休憩や、車中泊にも威力を発揮します。
そしてマルチボードを中段に設置した「中段モード」
たくさんのアイテムを積載する際、上に積み重ねるのにも限界があります。
この中段モードでは荷物を上下に分けて積むことができるので、小さな物でも効率よく積載出来るのでまさにアウトドアユースにはピッタリです。
マルチボードを縦に設置する「前後分割モード」も用意されております。
こちらは前後に荷室を分割する事が出来るモードで、この前後2つの荷室により走行中に積載物が動きまわる事も軽減でき、荷物を整理しやすくなります。
前後に分割する事でペットとの旅でもケージを安全に載せるスペースも生まれます。
もちろんビジネスユースにも
スペーシアベースは箱型軽バンと比べると積載能力は劣るとご説明させて頂きましたが、とはいえ正真正銘の軽貨物車である事は間違いありません。
「貨物車」の名に恥じぬ積載能力は十分です。
スーパーハイトワゴンのアドバンテージを生かして床が低くて天井が高い納得の荷室スペースが確保されています。
また助手席を倒せば2,030mmの床面長を確保。
長い脚立など長尺物も積載する事が出来ます。
そしてマルチボードによる荷室アレンジで最後の紹介となる、マルチボードを上段に設置した「上段モード」
スペーシアベースをビジネスで活用出来るのは積載だけではございません。
ご覧の通り、マルチボードのアレンジでちょっとしたデスクスペースに早変わり。
簡易オフィスとしてもご使用頂けます。
またこの「上段モード」はボードの下の荷物を見えないようにする目隠しにも利用できます。
スズキ「スペーシアベース」VS ホンダ「N-VAN」
エクステリアデザイン
まずはデザインから見ていきましょう。
上記写真を比べると、好みにより別れますがスペーシアベースの方がカッコ良いと思いませんか?
正面から見るとスペーシアカスタムマスクで商用車を感じさせません。
デザインの好き嫌いは十人十色です。
スペーシアベースは商用車でありながら、一見すると乗用モデルのような仕上がりです。
一方N-VANは商用車らしいチープさも感じるエクステリアは、商用車の枠にピッタリはまった印象です。
インテリアデザイン
インテリアの質感もスペーシアベースの方が高級感が漂います。
スペーシアベースは、N-VANの存在を意識した上での開発なので、後発のスペーシアベースの方が有利な気がします。
積載能力
まずは荷室のサイズを比較してみましょう。
全体的に荷室サイズはN-VANが広いです。
また最大積載量もスペーシアベースの200kgに対してN-VANは350kgと軽貨物最大値を確保しております。
そして助手席部分まで完全にフラットに出来るフロアや大型荷物の出し入れに便利なピラーレスの採用も積載能力ではN-VANの圧勝となります。
荷室アレンジ
アレンジの面では今回ご紹介した「マルチボード」の活用で、たった1枚の板で色々な使い方でできるスペーシアベースのほうが便利です。
単に荷物運びだけを目的とせず、シーンに合わせたスペースを作り出す事が出来ます。
快適性
シートを確認すると、N-VANは完全に乗り心地を捨て、積載スペースを優先させる意図が感じられるチープな作りになっております。
一方スペーシアベースは最低限の乗り心地を担保できる厚みを残し貨物の割にはしっかりとした作りです。
このコンセプトは最大積載量でも説明した通り、N-VANは最大積載量を貪欲に軽貨物最大値の350kgを確保したのに対し、スペーシアベースは割り切って200kgに抑える事で足回り・タイヤの乗り心地も優先した方向性の違う設計となっております。
乗り心地・快適性はスペーシアベースが優れています。
ただ、N-VANはターボモデルをラインナップしている事に対し、スペーシアベースはターボモデルはありません。
スペーシアベースは積載能力を抑えてでも快適性をこれだけ追求しているコンセプトなのにターボモデルが無いのは残念でなりません。
今後の追加に期待が膨らみます
総合評価
まとめになりますが、スペーシアベースとN-VANを比較して、カラーズなりの評価をしてみました。
「スペーシアベース」と「N-VAN」はどちらもハイトワゴンベースの車両ですが、コンセプトが少し違います。
大きくは貨物としての積載能力をフルで追及したのが「N-VAN」。
貨物だけど積載能力を多少犠牲にしても快適性も追及したのが「スペーシアベース」という事になります。
軽貨物を選ぶ場合、積載能力を最重視するとエブリィバンなどの箱型タイプの選択となりますが、「スペーシアベース」「N-VAN」の比較となると、どちらもハイトワゴンベースの貨物車ですのでその中でも乗用車要素を重視するなら「スペーシアベース」積載能力要素を重視するなら「N-VAN」の選択となりそうです。
このことを踏まえて、あなたのスタイルにあった車種選択の参考にして下さい。
グレード・価格・装備・ボディーカラー
グレード・価格
装備
スペーシアベースのグレード展開はシンプルに2グレードです。
上記の早見表のとおり右側のパワースライドドアをはじめ、便利機能の装備の差で価格差は2WDで152900円(消費税込)となっております。
装備以外ではメーカーオプションの「全方位モニター用カメラパッケージ」を選択したい場合は上級グレードのXFしか装着出来ないので注意が必要です。
ボディーカラー
インプレッション車紹介
今回インプレッションで使用した車両は『XF 2WD CVT』です。
いかがですか?
アイデア次第で遊びも仕事ももっと自由に使える「スペーシアベース」
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「スペーシアベース」についてのお問い合わせ是非お気軽にカラーズイオンタウン湖南店までお願い致します。